MIK運動の提唱
子どもを取り巻く社会環境、最近の情勢
最近、子どもたちを取り巻く環境が大きく変わってきています。登校拒否をはじめ家庭内や校内暴力、さらには、いじめ・非行などのさまざまな課題が山積しています。リンチ殺人事件などの少年犯罪が多発し、凶悪化・低年齢化していることは誠に憂慮すべき事態となっています。その動機には「むかついて」「社会にアピールしたかった」「復讐したかった」「人を殺す経験をしてみたかった」など常識では理解しがたいものです。
さらに、大阪岸和田の児童虐待事件は深刻な問題となっています。また、携帯電話をはじめインターネットなどのメディアを悪用しての不正アクセス、売春・薬物購入など従来からは考えられない犯罪も発生しています。
名張市においても、深夜はいかい・性犯罪・万引きなどの少年犯罪や問題行動が増加し、低年齢化が目立っています。
今こそ、お互いに責任を押し付けるのではなく、大人の問題として、家庭・地域・学校が連携し、子どもたちを受け止めることが大切です。
「自分の子は、だいじょうぶ」と安心せず、みんながいっしょになって考えてみる必要があります
MIK(マイク)運動推進委員会の発足
「今、子どもに必要なこと、今、PTAができること」が問われています。
私どもPTA連合会は五十周年を契機にPTA連合会独自でできる企画を打ち出し、名張市から発信できるものは何かを考え、MIK(マイク)運動を提唱しました。
また、このMIK(マイク)運動を継続し、PTA連合会をはじめ関係機関と連携するため、MIK(マイク)運動推進委員会を発足しました。
MIK(マイク)運動とは
いままでは、子どもたちの様子について「見て見ぬふりをしている」、子どもたちに「言いたくても言えないことがある」、「忙しくて子どもの話を聞く時間がない」といった状況が多く見られます。
そこで、これからは大人自らできることとして、
「子どもの様子をよく見て」
「言うべきことは言って」
「子どもの話はよく聞いて」
という三つの行動「見て」「言って」「聞いて」の頭文字をとってMIK(マイク)運動と呼び、名張市PTA連合会独自の企画として提唱しました。
この「MIK(マイク)運動」は、学校やPTAだけではなく、家庭や地域で、また、大人どうし、子どもどうしの関係にも広く進めていきたいと考えています。